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お知らせ

アキレス腱断裂の術後早期運動療法

アキレス腱断裂の治療方法には保存的治療と手術療法があります。それぞれ治療方法は改良されて早期社会復帰を目指せるようになっていますが、今回は手術療法後の早期運動療法によってどの程度早期の社会復帰が目指せるか提示します。なお患者さんには掲載の同意を得ています。
20歳台女性、スポーツによる受傷で受診されました。早期社会復帰を望まれたので手術療法を勧めアキレス腱縫合( 6 strands suture )を施行しました。術後5日間底屈20度の下腿副子固定し、その後スライディングボードを使った関節可動域訓練を開始しました。術後12日に膝屈曲位で足関節背屈-5度となりアキレス腱ブーツ装着し荷重歩行許可しました。術後50日に連続歩行5千歩可能となり診療終了となりました。
外来リハビリでのスライディングボードの訓練風景です。
ギプス固定を行わない早期運動療法なのでデスクワークなど身体負担の少ない職場では早期復帰が望めると思います。スポーツ復帰はケースバイケースです。患者さんの状態は様々なので同じ治療経過にはなりませんがギプス固定しない手術療法があることを紹介しました。参考になれば幸いです。

2025年2月 院長

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